大航海時代と砂糖からビジネスを学ぶ

大航海時代と砂糖からビジネスを学びます。

コンビニやスーパーに行くとお菓子やパン、ジュースなど食品の、じつに半分ほどに砂糖が使われているのが分かります。

この砂糖ってそういやどうやって広まったんだ?この疑問が全ての始まりでした。

 

世界は砂糖によってつながり、ビジネスとして砂糖が広まった。そして砂糖を中心に新聞などのメディアが構築され、株や証券なども発展した。

今回は私たちの身近にある砂糖という食品からビジネスを学びます。億人です。

 

砂糖はもともと高級な食材でした。歴史の中心であるヨーロッパでは、フランス以外ではほとんど穀物が栽培できず、サトウキビも作ることはできない。

いつもイスラム圏の商人から少量の砂糖を高価で買い取っていた。どんどん金を使っていくわけですから、ヨーロッパ人からしたら面白くないわけです。

 

そんな中、航海術が発達した。航海術が広まって世界が1つにつながったのは、歴史の大きな変換点。これはマジで革命。絶対に覚えておいた方がいい。世界一売れているマンガ、ワンピースでも大海賊時代が題材になっているくらい、超重要です。

この航海術っていうのは、前から風が吹いてきても前に進めたり、羅針盤によって正確に方角がわかったり。海に出ていくことができたのです。それまでは手で漕いでいたような船だったので、そりゃもう革命的な変化でした。15世紀に航海術が発展する。

手漕ぎボートみたいなの乗ってた人たちからすると、前から風が吹いてきたらとんでもねーしんどさだったわけです。全然前進まへん、なんなら後ろに戻ってしまう。。みたいな。

そんな彼らからすると、大きな船で帆を張って、前から風が来ているのに、前に進むっていうのは、涙が出るほど感動したはず。この前から風がきても前に進むという技術と、それを可能にする知識によって、ヨーロッパの航海は飛躍的に進化を遂げた。この知識はえぐい。

それまではヨーロッパから陸続きでの商売しかできなかったのが、この航海術によって世界が1つにつながって、ヨーロッパにない資源を他で手に入れたり、作ったり、奴隷をアフリカから連れて行ってたくさん作ったり。

奴隷制度なんてやりたい放題で、倫理もクソもなかった時代ですが、世界を発展させたことは確かです。

 

スペインとかポルトガルが先陣をきって世界に飛び出します。ポルトガルがインドを開拓したり。それに焦ったスペインが西回りに航海してアメリカを見つけたり。

その後、ローマ教皇を仲介人にして、ポルトガルとスペインが世界を二分しました。こっちからは俺らのもの。こっちはお前らのもの。それでよろしく。みたいな。ヨーロッパの人間が勝手に決めました。

 

スペインが度重なる戦争と、オランダを失ったことで没落。当時のスペインはハプスブルク家というヨーロッパ最大の貴族(婚姻関係によって隆盛を極めた)がいたけど、そのハプスブルク家がオランダの産業にフルベットで投資しまくっていたけど、イギリスのスパイがオランダに対して「スペインがいなくなったら、もっと君たち儲かるのに」と工作して、オランダが独立。

入れていたお金ほとんどを失ったスペインがブチギレてイギリスと戦争。その後紆余曲折あり、スペインは破産。没落。他の国が強くなた。

その後はイギリスを中心としてアメリカや南米の植民地支配が広がる。

植民地にしたのは、単純に儲かるから。そこで最初に作ったのが、砂糖です。

 

砂糖を嫌いな人はいない。人間にとって、大事なエネルギー源だからだ。だから今も広まっているわけですが、治水が悪かったヨーロッパではコーヒーやお茶、ビールなどが盛んに飲まれていた。

でも、コーヒーとかお茶って苦いじゃないですか。それを甘くするために砂糖が使われた。高価だったのでもともと薬とか装飾品(食べ物のデコレーションなど。貴族の威厳を表すブランド品として。)使われた砂糖でしたが、植民地支配によって広まった。植民地支配についてはこちらの記事を参照。

 

じゃあなぜイギリスでお茶と砂糖が広まったか?というと、 もともと中国や日本にやってきたポルトガル人がお茶を体験。抹茶や紅茶などを知ります。 そこからイギリスで、貴族が飲んでいるからとか、水が臭いので臭い消しに使うなどの理由で、広まります。

お茶はイギリスでは採れないので中国から輸入。サトウキビも育たないので南北アメリカで育てて輸入。貧弱な土地しかないイギリスは輸入に頼るしかなかったのです。

お茶と砂糖は希少だったことから、貴族の間でステータスとして広まる。今のブランド品と同じ。 それらを掛け合わせて飲む「お茶に砂糖を入れること」が インフレしていくステータスの中で流行。

上流階級の真似をしたがる一般人もそれを真似していく。それによってお茶と砂糖の需要が急増。 アヘン戦争とアメリカ三角貿易でお茶と砂糖を手に入れまくる。という感じでした。

 

奴隷っていうのは基本的に無料で手に入る労働力みたいなもんで、「タダで働いてくれるなんてラッキー。」みたいな感じでした。

アフリカから1000万人以上の奴隷黒人が南北アメリカ大陸に連れて行かれましたが、ヨーロッパでの「黒人は知能が低いから人扱いしなくていい」という謎の決めつけで、とんでもないとばっちりを食らいました。

もちろんこの砂糖ビジネスにはユダヤ人が絡んでいます。ユダヤ人は砂糖発祥の時代から、砂糖ビジネスに絡んでいる。多くの砂糖生産をする植民地の農園オーナーはユダヤ人だった。

 

そうやって南北アメリカを中心に砂糖を育てる。サトウキビを育てた土地は、土地が枯れてしまい作物を作ることができなくなるため、どんどん新しい土地を開拓。

さらにサトウキビを作ることに全ツッパしてきたので、他の作物は育たない。みたいなことが各地で起こり、農業が破壊される。他にもコーヒーばかり作る南米、ゴムばかり育てるインドネシアなど。

 

こうしたプランテーションと呼ばれる、奴隷を使った農園システムによって世界の産業が発達した側面は確かにあるし、今も砂糖やらなんやらは発展途上国と呼ばれる国々が押しつけられた理不尽の上で作られている。

僕たちはそれを感謝して食べることしかできない。悔しいし申し訳ないけど、砂糖を使ったお菓子はうまいし、仕方がない。

 

その上で、だ。奴隷制度のような歴史は絶対に繰り返しちゃいけないし、同じようなことはしてはいけない。

奴隷のように会社で働かされてきたからこそ、会社員っていうのは使い倒されるだけっていうのもよく分かる。会社によってはちゃんと従業員を大事にしている会社もあるけど、パワハラとかモラハラしかない会社もたくさんある。そういう会社は潰れた方がいい。

それってなんでか?自分より弱い存在には、理不尽を押しつけていいっていう悪しき人間の風習があるから。奴隷制度の延長だ。

 

でも、今は時代が変わった。
産業革命が起きて、IT革命が起きて、AI革命が起きた。

人に仕事押し付けるんじゃなくて、機械に押し付ければいい。
ネットとパソコンに仕事を押し付ければいいのだ。

自分でメディア作って情報発信して人集めてものを売る。
それが最強のビジネスなんだ。だからネット起業が増えている。

昔は奴隷がタダで働いてくれてラッキー。だったかもしれないが
今はパソコンやインターネットがタダで働いてくれてラッキー。なのだ。

機械は人間がどんどん使うべきものだ。
知識さえあれば誰にでもできる。

 

誰でもできるようなことを、人に押し付ける前に
それ機械で代用できないか?ということを考えるのだ。

例えば僕はメール3通で1億稼いだりしたけど
営業マン50人くらいの働きを1人でしたことになる。

これは人ではなく、機械に仕事を押し付けたから。
5000人にメールを一気に送ったことで1億売った。

こういうことが誰でも可能な時代になったのだ。

 

誰もが好きな仕事ができる。というのは綺麗事だし、そんなことが起これば社会は崩壊する。それでも、時間とお金くらいからは全員自由であるべき。というが僕の思想。

僕は別に聖人ではない。自分や家族、そしてお客さんや仲間をまずは守れればいいと思っている。

それぞれが自分自身、そして自分の身近な人を守っていく。それぞれが命を輝かせる。全員がそれをやれば、日本全体でもっと良くなる。僕はそう思う。

 

今回は大航海時代と砂糖からビジネスを学んだ。

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