今日は視点を変えて、銀座のホームレスの話をします。
っていうのも、銀座のホームレス、儲かっていたので。
2024年の暮れ、僕は新橋を歩いていた。
新橋の行きつけのシーシャ屋が昼間からやっているので、ちょうどいい。
夕方になり、空はもうすっかり暗くなっていたが、銀座方面に歩いていた。
夜風が身に染みる季節になったけど、タクシーに乗るほどの距離ではない。
早歩きで歩けば、いい運動にもなる。
日本で一番金が動く街・銀座の隣にある新橋は、
とてもサラリーマンが多く、物価も安い。
これもまた歪みだよな。なんてことを、うっすら考えていた。
すると、あるホームレスがいた。
新橋の高架下で、土下座をして、
目の前にはコップを置いている。
ずっと、土下座をしている。
きっと、1日中しているのだろう。
どこの街にも、いる人だ。
ああ、お金をもらいたいんだな。
寒い中、大変だな。年末なのに・・・
と僕はお金をあげた方がいいのかどうか。と悩む。
チラッと見ると、コップの中には100円が4、5枚ほど。
ああ、大変だな。。。でもお金を稼ぐための努力はこれまでにしてきたのかな?なんでこんな状態になったんだろう、、、
とかいろいろ考えているうちに、僕は通り過ぎた。
ああ、通り過ぎてしまった。
でも、みんな通り過ぎてるし、まあいっか。
そんなことをなんとなく考えながら
僕は仲間の経営者と合流するために銀座に向かった。
飯屋で合流する前、僕はみずほ銀行に寄った。
すると銀行の目の前にも、ホームレスがいた。
彼もまた、目の前に皿を置いている。
あ、またいるわ。
今度はいくらくらい入ってるんやろ?・・・・・えっうそでしょ??!
僕は驚愕した。
500円ばっかり、入っとる!
しかもメチャクチャ入っとる!!!!
軽く20枚は入ってる。1万円だ。
え、なんで?
さっきの新橋から500mほど離れた銀座では
新橋のホームレスの20倍ほどの金額が集まっている。
僕は色々と考えた。
新橋のホームレスは言うても4、500円ほどしか、手にしていない。
にもかかわらず、銀座のホームレスは日給1万は軽く超えている。
いやワンチャンホテルに泊まれるくらい儲かっている。
寒い空の中でせっかくこうした集金活動をしているのであれば
そりゃあ、報われる努力であるに越したことはない。
では、この2人のホームレスの成果を分けたのは何か?
考察をしてみる。
戦う場所を変える。
まず、日本一の金持ちエリアである
銀座を選んだのがすごくいい。
よくお金が動く街。
ブランド品店、洗練された絵画ショップ、貴金属ジュエリー店が立ち並ぶラグジュアリーな街。
新橋を悪く言うわけではないし、よく行くんですが、
やっぱり新橋と銀座では動くお金の量は絶対的に違う。
ヴィトンとかエルメスとか、何十万じゃきかない
レベルの買い物をする人もザラにいる。
そういう中で、500円が何枚も入っているお皿がある。
じゃあ、入れてみるか。となるのが人間。
シンプルに歩いて5、10分くらいの距離なので
歩くだけ。ノウハウは、これだけ。
たったこれだけで、全然出てくる結果が違うっていう。
うちも銀座でシーシャバーやっていますが
新橋でシーシャやってます
銀座でシーシャやってます
だとやっぱりちょっと、
受け取るイメージって違ってきます。
実際他のシーシャ屋さん行っても
あの銀座のRECORDさんですか?!
よくインスタとかで見てますし、
うまいってウワサ聞いてます。今度行きます!
と驚かれることも多いですw
もちろん新橋もいい街ですし
僕も行くんですが、ブランディングとして、という話です。
あと、銀行の前
っていうのも大きい。
銀行でた時に、足を止める人もいるから。
ドアの目の前にいました。なので2回強制的に接触する。
年末の銀座でなにかと、ものいりな時期にお金を銀行でおろす人々。
お財布の中身整理したり、カードをしまったり。
そうしているうちに、目の前であるものを見てしまう・・・っていう動線。
そういう足が止まる場所っていうのも良い。
お金おろしているので、まあいっか。って人もいたでしょう。
ホームレスを今していても、昔は事業をしていました。みたいな
世捨て人系の方もいらっしゃるようで。
こうしたことをしている前は、何をしていたんだろう?
そんなことも考えた。
こうやって考えていくとビジネスでも
場所変えるのってシンプルに強いなーって感じます。
場所を変える時に基本的に考えたいのが
・痛みが強い場所に行く
・痛みが薄い場所に行く
って言うことです。それぞれ解説。
痛みが薄い場所も実はいい市場だったりします
痛みが強い場所に行く
知り合いの経営者が恋愛系の発信をしていて、童貞専門でやっている。
童貞っていうのは、自信もなく、女性との出会いも話す内容もない。
でも童貞卒業したいっていう強い痛みを取り除きたいので、高額を支払う。
それ以外にも、痴呆とかアルツハイマー系の事業とかも強いです。
自分や家族がボケるってけっこうな負担なので、そういったものを予防するための事業。
痛みが薄い場所に行く
お金を持っていない層に売るのではなく、お金を持っている層に売る。
それはお金を持っているので、痛みが薄い。しかし、基本的に良客が集まる。
銀座には金持ちが集まるし、金を持ってから出かける場所になっている。
つまりそういう場所や存在になれば、金持ちが集まってクレームが減り、
結果として利益率が上がり、顧客の対応コストが減るため、金が残る。
っていう感じです。
これだけで同じものを売っていても、
出てくる結果変わってくるのでおすすめ。
もうちょっと成果を出すとしたら
はてさて、ここからは思考訓練にはなるんですが
もうちょっと成果を出そうと思ったら
ホームレスのおっちゃんは何をしたらよかったのか?
僕の1つの回答としては
皿の中に5000円とか1万円を何枚か載せておく。です。
これだけで、1000円とか5000円、ワンチャン1万円を載せてくれる人もいたはず。
新橋のホームレスのコップには100円しか乗っていなかった。
じゃあ、100円でいいか。とか50円でいいや。って
お金を入れるとしても、なってしまいます。
これは無意識的に、前例をベースに考えてしまうもので
人は自分より前の人がやってきた行動を、自分の行動基準として考えてしまうからです。
これと同じことが、路上ライブとか募金活動でも言えて
まさしくおひねりのビンの中に1万円を何枚か入れておく。というだけで
え、路上ライブで1万入ってんの?えぐすぎ!
どんな歌歌うんやろ?
って立ち止まってくれたり、
実際入れてくれるお金が増えたりします。
あとはQRコードで読み取れる
自己紹介の漫画とか作っておいて
ライブ中に見てもらったり。
こういうのをしていけば
ファンは着実に増えます。
前回音楽業界のマーケットについて考察しましたが
レッドオーシャンの音楽業界でも、まだまだやれることあるよね。って話になります。
→宇多田ヒカルのFirstLoveは今聴いてもすげえ曲。でも音楽市場はライバルが天才ばかりのレッドオーシャン問題。
僕が生まれた大阪は値切りの文化があります。
あらゆる場所で、値切りが存在していて
不動産でも、値切りされるのを前提にしていて
そのためにもともと、わざとちょっとだけ高く金額設定していたりしますw
で、関西のお客さんは値切らないと買わない。
こういう文化があるんですが、この文化というのは
正しくこの前の人の行動を基準にして考える、フレーミングによるもの。
「いやいや、他のところは値切ってくれるんやから、勉強してえなあ」
っていうのが、関西での常識。
このやりとり、元々はお互いに
”勉強する(値切りをする)”ことで
特別な関係であることを確認しあう
演出みたいな意味合いもあって。
なぜなら東京に比べると人口が少ないため
関西ってリピートを前提としたビジネスをしなきゃいけなくて
そういう独自の経済観が生まれてきたわけでして。
でも東京の不動産ってそんな文化はありません。
値段に価値感じるなら、買ってください。
感じないなら他のお客様に売るまで。以上、終わり。
みたいな、新規の人がたくさんいるが故の
パワープレイができてしまう。
生粋の関西人からしたら
ちょっと寂しく感じる部分もあるのではないでしょうか。
僕は今でこそ、東京に10年以上住んでいるので
価値に金を払う、というのは当たり前になりましたが
やっぱり最初に東京に出てきた時には
「なんか東京の人は冷たいなー。寂しいなー。」っていう
印象を受けたし、戸惑うのも、わかる。
でもそれは戦う場所が違うから
とる戦略が結果的に違っていただけのこと。
ちなみに僕は価値にしっかりお金を払う文化の方が
真剣勝負している感があって好きなので、東京にきましたし
それでいいと思っています。
こういう大阪と東京の文化の違いも、
もともとは「他の人がやってもらってるなら、自分も自分も」
っていう”フレーミング”が無意識レベルまで浸透した結果で。
ただ一方で飲食店は関西のほうが好き。
気取らず手軽な値段で、
いかに美味いものを食べてもらって
リピートしてもらうか?
っていうのを、
すごくシビアに考えている店が多いですね。
例えば僕はラーメンが好きですが
ラーメンに関しては圧倒的に関西の
だしベースのラーメンが好きで
醤油とか塩とかシンプルな味付けの中に
幾重にも重なるだしの旨みがえぐいラーメンが多いのが、関西。
本当に大将たちによる
涙ぐましい研究の成果っていうのが感じられて
関西に帰る時には、10代の頃から
お世話になっている店に挨拶しに行ったり
新店を開拓するようにしています。
1杯のラーメンに
勝手にストーリーが見えてしまうんですよねw
本当はこういうこだわりとかストーリーを
マンガとかにしてくれてたらファン化していくし
うまくストーリーを使っているのが一蘭なんですが。
一蘭はHPにめちゃくちゃいろいろ書いてます。
こういうの見るだけでもマーケの勉強になる。
僕は実家がラーメン屋だったので
ラーメン屋へのリスペクトすごいです。
ただ、商売としてはほとんどのラーメン屋より
パスタ屋のほうが儲かっている。
パスタ屋の共通認識としてラーメン屋より単価高い。
ラーメンで1500円は高級ラーメンですが
パスタはランチで1500円は今や普通の金額です。
仕込みも時間かからないしマニュアル化もしやすい。
これも戦う市場をズラしていますよね。
個人的にはラーメン屋の大将たちに
もっともっと報われてほしいですが、パスタ屋は見事。
ラーメン屋にはロマンがありますからね。
それを追いかけるのも一興。
まあ、それぞれいいところがあるんです。
大事なのは自分がどこにポジショニングするか。ということ。
市場をズラしたら意外と楽勝、ということもよくあります。
話を思考訓練に戻します。
じゃあ、これを利用していくと
5000円とか1万円を載せていたら
えっ、1万はいってる。すご。
まあ銀座やしな。そういう金持ちもいるよなー。
1000円くらい入れとくか。
なんてことに、なるのです。
こういうのも知識ゲー。知っているか知らないか。だけ。
知ってやれば誰でも結果出るやつです。
500円が2枚になったら、1000円札に変える。
1000円札が5枚になったら、5000円札にする・・・
みたいにやっていくことで、確実に金額は増えるはずです。
こういうことやっていけば
ほぼ確実に何かしらいい変化は起きます。
これをビジネスに応用すると
高単価商品を作る。っていうのはクリティカルで。
以下の2つ、どちらの方が買いやすいでしょうか?
100円の商品しかない人が、3万円の商品を販売した。
100万円の商品がある人が、3万円の商品を販売した。
これはやっぱり、後者のほうが効果的。
実際にこれやっているのが
ハイブランドですね。
以前、FENDIというハイブランドが
フェンディモンスターというシリーズを売っていて
カバンとかだと30万とするんですが
ストラップだと5万とか12万とかで売っています。
こんなの。
これぶっちゃけ100均でも売れそうな見た目していますがw
でも逆に、100均がいきなり3万円です!って
このストラップを売り出しても、まあ売れなさそうですよね。
コート1枚300万、
バック1つで50万とかするような
ハイブランドの店内に配置する、という
ポジショニングをやっているから、成立する商売でもあります。
こういうポジショニングを変える、っていうだけで
全然ビジネスの構造が変わってきて
今まで売れなかったものが売れるようになる、とかあります。
こういうのも知識をつけたらすぐできることなんで
取り入れてみてもらえるといいかな。って思います。
僕が他のブロガーが朝から晩まで作業付だったときに
仮想通貨市場にブログ×メルマガを持ち込んで
1セールスで1億とか連発したのも、ポジショニングです。
作業量は10分の1に減って、
普段は外注さんに記事を書いてもらい
ブログに投稿するのも別の外注さんがやってくれ
勝手にアクセスとリストが増え続け
僕は年に2、3回セールスするだけ。
メールを3通書いて
メルマガとLINEで予約配信するだけの
簡単なお仕事です。
こういうラクして稼げる市場を見つける能力は
やっぱり知識つけて実践している中で養われるし
結局こうした絵が描ける人が一番儲かります。
ただ作業するのではなく
常に自分がどこにポジショニングしたら
市場価値高まるかなー。っていうのは
考えて生きていきたいところですね。
今日はホームレスのおっちゃんから
ポジショニングの話をしました。
追伸。モテ講座ポジショニング編です
蛇足ですが、恋愛でポジショニングを考える時に、
自分がどの街ならモテるか?とか
どのレイヤーならモテるか?とか
知っているのも超大事です。
例えば僕は身長が高いので
高身長女子にモテがちです。
え、高身長だったら
低身長からモテるんじゃないの?
って
思う人が結構多いんですが
実は全くの逆です。
身長高い女性(165〜170くらい)にとっては
自分より身長が身長が圧倒的に高い男性は
数が少なくて貴重な存在なわけです。
うわ、私より身長高いの、あり♡
っていう
いきなり特大のチートかますことができますw
僕は正直生まれつきの身長によるもので
完全な再現性はありませんが
低身長の男性であればシークレットブーツを履くだけでも、
確実にデートでの女性の食いつきは良くなります。
身長高いのはメリットになることはあっても
恋愛においてデメリットはほとんどありません。
使えるもんはなんでも使ったほうがいいです。
ブーツを脱ぐ頃には勝負は決まっているわけで
女性に好かれないより全然いい。
ネットでブーツ買うだけなんで、
10分もあれば終わりです。
これもポジショニング。
だから飲み屋でもなんでも、
僕は割と身長高い子を指名しがちです。笑
シンプルにそれだけで得するので。
逆に身長が低い、
140センチ台の女性とも付き合ったことがありますが
おそらくなんですが男性が
170センチでも190センチでも
どっちも大きい、素敵。で終わりです。
身長が180センチ代後半であることに対して
希少性を感じるまでには
解像度が高くなっていない。(高身長女性に比べて、です)
本当は身長偏差値78くらいあるんですがw
ポイントは希少性、です。
相手にとって希少性が高い存在になれる市場はどこか?を考えましょう。
他にも自分が
・相手の子はどういうことに興味があるのか?
・周りの男性はどういう会話をしてくるレイヤーなのか?
とかを考えたり
・どの地域の子となら話がはずむか?
とかいろいろ考えることができますね。
女性との出会いを重ねていくなかで
自分の勝ちパターン見つけるのが大事です。
僕は自分の最適解を見つけていて
この市場なら50%以上でいけるなー。みたいな
ところを見つけて、そこをひたすら開拓してきたというw
話がズレにズレましたが
勝てるポジショニングを見つけて、
勝ちパターンが通用しなくなるまで
こすりまくろうねっていう話ですw