ローマ帝国の衰退と、なんでキリスト教が力を持ったのか?

歴史のお勉強の時間です

ローマ帝国の衰退と、なんでキリスト教が力を持ったのか?

このテーマで話していきます

ローマ帝国、すげえ馬鹿でかい

ローマ帝国

って聞いたことあると思います

最大勢力のときは、↑こんな感じ。

 

地中海、黒海まわり一帯をぜーんぶ領土にしていたわけですが

その時って、日本の13倍もの大きさをしていました。でっか!

 

当時は電話とかインターネットとか当然ないので、

なにか問題が起きた時もすぐに対処できるわけではなく。

 

そして、領土が広まると、どんどん問題も増えるわけです。

ローマ帝国、崩壊

たとえば権力が集まれば、政治は腐敗します。

 

そして、領土のはしっこの方を攻められたりしても

通信手段が発達していないから

すぐに援軍を送ることもできない。

どんどん攻められて、国が疲れてきます。

 

さらに豊かな土地をどんどん占領しているため、

豊かな土地はすでに奪っていているので、

新しく戦争を起こすこともできなくなってくる。

 

基本的に、人から奪う。っていうのが

いちばん手取り早い資源の作り方です。

今で言えばM&Aだったり、知識投資だったりして

人が作り上げてきたものを、手に入れられるわけですが

当時は土地を奪うのがいちばん手取り早かった。

でも、それができない。

 

すると武士たちは武勲を上げられなくなって、

お宝を手に入れられない。

戦争がなければ、荒くれ者たちの生活が貧しくなるわけです。

 

うっぷんだって溜まる。

「俺はまだまだこんなもんじゃねー!」「暴れさせろー!」

って暴動が起きたりするわけです。

 

そうやってどんどん国力が落ちていって

最終的には他の民族に住んでた場所を奪われた

ゲルマン人がローマ帝国の領土に押し寄せて(ゲルマン人の大移動)

ローマ帝国は滅亡しました

なんでキリスト教は力を持ったのか?

政治と宗教が結びつくことでキリスト教は力を持った

これが結論です

 

ローマ帝国が滅んだあと

小さい国が各地でどんどんできて、

「力こそが全てじゃ」っていう

略奪と戦争の時代がやってきます。

世紀末の世界観です

 

こういった歴史的背景のなかで、

王様(世俗の支配者)も、教皇(宗教の支配者)も、

・「秩序」が必要

・「正当性(神の後ろ盾)」が必要

だったのです。

 

それまでは武力で納めていた王様も

それだけでは不安定であるとローマ帝国の失敗から理解しています。

 

だから後ろ盾として

「我らの王は神に選ばれし者であり、 我らが王の支配は神聖である!!!」

っていう正当性を欲しがったんですね。

 

これ、いわゆるブランディングです。

権威性爆上がりです。

 

ただ喧嘩が強いだけじゃなくて、

神様に選ばれた王様が言ってるんだから間違いないね。

妄信的に信じられるようになる。

 

そうやって、信じられる王を作ることで

民衆は自分の心の中に安心をほしがった

不安定な時代でもあったんですね。

なんでキリスト教は腐敗したのか?

武力と権力を持つようになった

国王と近づくことでキリスト教は武力にも影響力を持つ様になって

どんどん力を増していきます

 

しかも「この王は神に導かれたものである!」と

王様の任命権を持って、教会が祝福をしていたので

中世ヨーロッパでは、教皇(ローマ法王)は

国王よりも強い権力を持つことがありました。

 

・「神の代理人」とされる教皇の権威は絶対

・教会が「誰が地獄に行くか」まで決められる影響力

・王が教会の許可を得ないと結婚できなかったり、破門されると政治的に孤立するなど

 

こうして教会は、宗教を越えて「国家権力」と化していきました。

 

しかも領地はヨーロッパの農地全体の1/3あって
農民から10分の1税を取っていたので、金もめちゃくちゃ集まります

 

贅沢ざんまいになっていくわけです。

権力が集中すると腐敗する

こうやってどんどん権力と富が集中するようになると

腐敗を招きます。

 

もっともっと楽していい生活しよう。とか

酒色におぼれるようになっていく。

 

そんな中で免罪符が売られるようになって

「大金を出せば、どんな罪でもチャラ!」みたいな宣伝が横行して

実際、教会の大聖堂(サン・ピエトロ大聖堂など)を建てるための資金集めに使われたり。

 

こうやってどんどん権力と金が集まり、また腐敗をしていったのです。

不満が集まってルネッサンスに繋がる

そうして、“中世カトリック的な神観・教会観”への批判が広まっていきます。

ルネッサンス文化についてもっと知りたい人はこちらから

ミケランジェロがルネサンス期に与えた影響がすごい

 

学び

・ローマ帝国のように、広げすぎた屏風は倒れる

(事業も一緒。手堅く儲かることをやり抜べし)

 

・いつの時代もブランディングって

 すげえ影響力を与えるから学ぶべし

 

・めちゃくちゃなことやっていたら

そのうちちゃんと自分に返ってくる

 (いいもの作って感謝されるのがいちばんの近道

 

この辺ですかね。

歴史はいつも、たくさんの学びを僕らに与えてくれます。

 

人類の歴史は、僕たちが豊かになるために

壮大な挑戦と実験をしてくれてきた、と思って

リスペクト持って研究するのオススメです

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