愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。
全部自分で経験する必要はない。
先輩たちがやってきた失敗は
全部学んでショートカットしてまえばええやないの。と。
ということで今日は世界の歴史のお勉強。
ちょこちょこ世界史系のコンテンツあげていくので
こっちも見ておいてもらえたらなと。
例えば今の会社の形態とかって
ものすごく効率的に作られているんですよね。
そういうのは全部歴史から学ぶことができて。
世界で最古の会社って
東インド会社っていう会社です。
この会社ができた背景としては
・ヨーロッパがもともとそんなに作物が取れない。
・他の国から食料とか資源を引っ張ってくる必要があった。
というのがあって
イギリスの投資家からお金を集めて
航海して、戻ってきて金が儲かったら山分け。みたいな感じでビジネスしていた。
その後、航海が失敗することも多かったので、
その場合は利益が1円も入ってこないことが課題に。
試行錯誤の末、今の株式会社みたいに
一定期間の利益を山分けするスタイルに変更された。
中でも特筆すべきすげー特徴が
・イギリス女王が東インド会社に現地での徴税権など全ての権利を与えた
ということ。
現地で何やってもいいよ。
ということを女王が認めたのだ。
それによって、イギリスはインドまで行って
武力によってインドを支配してしまう。
そこでインドでできた綿製品を手に入れたりしていた。
また、インドはアヘン(大麻)も採れた。
現地で税金徴収したりして
東インド会社はめちゃくちゃ強くなった。
その後は貿易をやめて
インドを支配して税金を徴収しまくる
国みたいになってしまった。
最終的には
東インド会社も潰れることになるけど。
自由貿易主義になって貿易の独占権を失って権力が減って
しまいにはインドで反乱が起きて
本業もおろそかになっていたことで
立て直すことができなかったのだ。
臭すぎる水を飲んでいたイギリス
話は変わって
イギリスは昔、テムズ川って川があって
その川が臭すぎる問題があった。
飲み水でもあり、下水や工場排水などが流れてくる
汚い水でもあった。
その汚い水で体を洗ったり水を飲んでいたり
洗濯をしていたもんだから
そのためコレラが何度も流行した。
中世ヨーロッパは衛生状態が
異常なくらいひどかった。
1800年代までの中世のイギリスは
上下水道がちゃんと発達していなかった。
そんなこんなでお茶文化が発達した。
水を沸かすことで殺菌し、さらに臭いを消すために
お茶っぱを使ったんよね。
ちなみに産業革命の前は、ビールも飲まれていた。
ビールも臭い消しとか、長期保存的な観点で重宝されていたから。
今みたいに冷蔵庫も上下水道もなかったから
そのことを理解すると、とてもイメージできるはず。
でも1760年くらいから産業革命が起きる。
それまでは農作物を作るクワとか持ってたくらいなので
別にお酒飲みながら仕事しても危なくはなかった。
でも産業革命によって
大きな機械を使って綿織物とかを作るようになった。
ってなると、ビールを飲んで仕事するのはとても危険。
じゃあ、お茶だよね。ってことで
イギリスではお茶文化が流行る。
イギリスは国土も小さいし
他の国からお茶を買うしかない。
どこでお茶が採れる?
中国だ。中国でお茶が大量に採れた。
中国は自国がとても広い。
全て必要なものは国内でまかなえた。
そのため、しいていうなら銀を支払え。ということで
イギリスは輸出ではなく、銀で支払うことになった。
中国から大量のお茶を買った。
銀で支払った。
イギリスの中の銀がなくなる。どんどんなくなる。
するとイギリスの信用が下がる。ヤバい。
なんとかしないと。
ってなった時に、三角貿易っていうのを思いついた。
そうだ、支配しているインドのアヘンを中国に売りつければいいや。と。
この感性は日本人一般からすると意味不明だけど
イギリスはこれを大真面目にビジネスとして取り組んだ。
ビジネスの座組みはこうだ。
イギリスと中国の間にインドをはさみ
三角貿易とする。
アヘンをインドから中国に売りつけ
その支払いとして中国からインドに銀が入るようにして
イギリスの産業革命で作った綿製品をインドに売り
銀がイギリスに戻ってくる。
↓こんな感じ
すると、実質タダでイギリスは
中国(清)からお茶を手に入れることができた。
ただでお茶飲める、ラッキー。みたいな。
東インド会社を使って
インドを実質的にイギリスが支配していたからできたことだ。
こんな感じでイギリスでお茶文化が爆発的に広まる。
ちなみに中国から銀を回収するために
死ぬほどアヘンを売りまくったイギリス。
中国人がアヘンでラリってまう?
そんなもん知るかボケ〜〜〜!
ってなって、アヘンを売りまくった。
その結果、中国がブチギレ。
アヘン戦争になる。
中国はそれまでは強国だと思われていたけど
そこでイギリスにボロ負けする。
あれ?中国弱いんじゃね?ってなって
そこから不平等条約を締結されていく。
さらには日本も鎖国していたけど
中国が負けたことによって
外国船に物資をわたすようになったり
開国の流れに傾いていった。
砂糖の貿易
イギリスでお茶文化が広まると同時に、
砂糖の三角貿易も始まる。
1492年にコロンブスによって
アメリカ大陸が見つかる。
これはヨーロッパ中の国々が武力にモノを言わせて
世界中から物品を奪いまくれ。という発想で
植民地支配をするために、大航海時代を迎えていた時の話。
当時のヨーロッパには当然、冷蔵庫などない。
だから夏場は肉がどんどん腐っていった。
保存の技術が発達していなかったのだ。
(腐った肉を食うことで病気が蔓延していたという別の問題もある)
冬場は冬場で牧草の枯れる冬の前に家畜を屠殺して食肉として保存し、
食料とする肉食が一般化したけど、塩漬けにされた肉を食べるには、
胡椒などの香辛料でにおいを消さなければならなかった。
それらの臭い消しのために
コショーがとにかく重宝されていた。
肉のにおいがなくなるし、
おいしく食べられる。
最初はイスラム系の商人から買っていたコショーだったが
もっと安く買い付けたい。それを自分たちがヨーロッパで売って儲けたい。
と考えたので、海でコショーの産地を探しに出かけた。
その中で見つけたのがインドネシアのスパイス諸島。
これはポルトガルが最初に見つけた。
ヨーロッパ→アフリカ→インド→東南アジア→インドネシアのスパイス諸島
という感じで東回りで見つけた。
前置きが長くなったけど
ここからアメリカと砂糖と奴隷貿易の話。
ポルトガルが胡椒を獲得するルートを確保した。
この事実に焦ったスペインは、コロンブスが言った
「ヨーロッパから西に行くとすぐにインドに着くよ。そのための船旅の金をくれ」
という西周りの航海をする提案に乗って出資した。
しかし、実際に航海をしてみると
世界地図にはアメリカ大陸があった。
それをヨーロッパの人間は誰も知らなかった。
ヨーロッパから西に行くとすぐにインドに行くものだと思っていた。
コロンブスは、アメリカに着いた。
1492年のことだ。
現地のアメリカ先住民族を
インディアン(インドの人)と呼ぶのは
この時のなごりだ。
アメリカは知っての通り、とんでもない国土の広さがある。
その後、スペインが複数の国と戦って弱体化しているうちに
イギリスがアメリカでの支配力を増やしていった。
なので、ここを開拓していった。
当時、すでに砂糖はヨーロッパで流行していたので
イギリスはそれを作ろうとしてアメリカで
砂糖の栽培を始める。
最初はインディアンを無理やり奴隷のようにして働かせた。
しかし、ヨーロッパから持ち込んだ疫病によって
インディアンは数を減らし、働く人間が足りなかったので
アフリカから奴隷として黒人をつれてくることにした。
アフリカにはさまざまな部族がいて
まずは手下になる部族を見つけた。
「武器をやるから、他の部族のやつらを生捕りにしてこい」
という命令に従う子分を作って
現地の黒人が他の黒人を捕まえるという
地獄絵図のような世界だった。
そして300年間で1000万人という
とんでもない量の人間が奴隷として
アメリカに連れて行かれた。
これは人類史における史上最悪の汚点とも言われているくらい
人間が人間に対して行ったひどい扱いだ。
そしてイギリスは奴隷を使って砂糖を作る。
砂糖をヨーロッパに持ち込む。売る。金が増える。
この金を使って、イギリスで産業革命が起きる。(順番前後したけど)
という感じで全てがつながっていく。
しかもここに宗教も絡んできて。
当時のイギリス社会では、人種に基づく差別的な考え方が広まっていた。
イギリスの人々は白人が上位で、黒人や他の人種は劣っていると信じられていた。
(いまだにアメリカではこの思想が残っているのは否めない)
これにより、黒人奴隷を奴隷として認める暗黙の了解ができた。
宗教的な教義の中には、奴隷制度を正当化するために使われることもあった。
例えば、キリスト教では「隣人を愛する」という教えがあるが、
当時の解釈では白人のキリスト教徒が黒人奴隷を「隣人」とはみなさないことがありました。
まったく意味がわからない…そういう設定だ。設定を利用した。
また、キリスト教の一部の教義では「奴隷を持つことは許される」とされることもあった。
このように宗教っていうのはある思想や信条を信じるための
免罪符として、教育装置として使われてしまい、
世の中を間違った方向に進める危うさも持っている。
神様が、キリスト様が、教会がいいって言ってるから
奴隷作ってもいいよね。うん、いいよね。みたいな。
みんなが正しいと思っているから、正しいことになっていく。
やっているうちに麻痺していくし、どんどんひどいことをしていく。
こういうこともあいまって
最終的に1000万人もの人が奴隷として使われた。
これはとんでもない人数だ。
東京都民が1270万人くらいなので、5人に4人が奴隷として
死ぬまで働かされた計算になる。
ちなみに奴隷になってからの平均寿命はたったの3年だった。
これは明らかに、人類の汚点。
でも一方で奴隷貿易によって
イギリスが儲かったことで産業革命がされて
世界の工業が発展していったという側面もある。
イギリスは第一次世界大戦でヨーロッパ中が戦い
国力を落として結局は漁夫の利的な感じで
弱くなったヨーロッパ諸国を尻目に
核兵器をもったアメリカが支配をするようになる。
それに対抗するのがソ連だった。
こうやって今の世界の体制に繋がってくる。
産業革命あたりで奴隷貿易をした
イギリスが犯した罪は思い。
しかし、一方でその後
IT革命やAI革命がされてきて
どんどん奴隷が必要なくなってきているという
大きな社会の流れもある。
世界はどんどん良くなっていることも、また確か。
こんなふうに、人は富を蓄えるようになり
世界が植民地支配によってつながることや
宗教や教育を駆使して奴隷貿易をするなどして
社会を発展させてきました。
富という概念を作り、
金という概念を作り、
会社という概念を作り、
白人至上主義という概念を作り、
宗教的な免罪符を作り
人はたくさんの過ちを繰り返しながら
この世界は良くなってきた。
今回はあえて、何が学びだ。とは書かない。
一人一人が歴史の中から学ぶことを
感じ取ってほしい。
世界史から学べることは山ほどある。
1つだけ確かなのは
ビジネスは支配者だけのものじゃない。ということ。
あまり明言はできないけど
イギリスは奴隷貿易をやった。
イギリス人がアメリカに移住してアメリカを建国した。
アメリカが日本に戦勝国として
戦後統治をしてきた。
っていうことは、基本的に日本人は
割に合わないレベルの労働を強いられている。わけ。
過労死とか、パワハラとか、
もう制度的に、構造的に限界きている会社も多い。
これから人口も減っていくから
薄利多売でビジネスやっているところは
マジで爆死する未来しか見えない。
これは出生率が下がってと高齢化が進んでいるため
数十年単位でほぼ確定の未来なので
早めになんとかしておく必要がある。
だからこそ情報を
ちゃんと扱える人間を増やす必要がある。
情報革命が起きて
誰でも発信ができるようになった。
だれでも仕組みを作れるようになった。
もうそこに奴隷は必要ない。
誰もが仕組みを作れる。
レバレッジを効かせる構造を作れる。
僕はそういうビジネスの方が気持ちがいいし
それを今こうやって作っている。
誰に支配されるでもなく
自分が伝えたいことを伝えている。
それに共感する仲間が増えてくる。最高だ。
僕がコンテンツビジネスをしている理由はそれ。
奴隷のように会社で働く人間を減らす。
自由に自分でビジネスを作れる人間を増やす。
これは人類にとって非常に重要なことだ。
はっきり言って、会社というのは
時間を切り売りさせて、働いた以下のお金を
従業員に支払うことで成り立っている。
悪い見方をすれば、奴隷とも言える。
もちろん、全ての会社が悪いということを言いたいわけじゃない。
社会に貢献していて、企業努力によって
給与や余暇、福利厚生がしっかりしている良い会社もたくさんある。
会社があるから家があり、道があり、全ての豊かさがある。
今の豊かさはこれまでの先人や企業が作ってきたものだ。
そこに対しての感謝は持つべきだし、持っている。
でも、もし会社員の時の僕のように
ブラック企業に勤めていて、バカボケカス死ねと言われて
自分の存在や意志が消えかかっていたりするのであれば
そんな会社はクソだし、世の中のために早く潰れた方がいい。
そういう人には別の選択肢もあるんだよ。
ということを強く知っていてもらいたい。
情報革命が起きた。革命だ。
トランプの革命くらいは知ってるだろう。
革命ってのは今まで
一番力を持っていなかった人間が
力を持つってことだ。
つまり、虐げられてきた
一般人、弱者が力を持つということ。
YouTuberとかはまさにそうで
ただの一般人がさながら芸能人みたいな発言をして
圧倒的な影響力を持つようになってきている。
それは情報発信しているからだ。
革命が起きているからだ。
誰でも革命を起こせる。
これまでクソみたいな人生を送っていた人間でも
革命を起こせるようになっている。簡単に。
今までは聖書が
凸版印刷技術の発達によって
大量に世界中で作られるようになり
世界中で同じものが読めるようになった。
そのおかげで同じ教えを信じる人間が増えて
世界を牛耳る宗教になった。
つまり情報発信を制していたから
キリスト教は今のキリスト教になったのだ。
ってことは別にキリスト教になる必要はないけど
それを100分の1でも1万分の1の規模でもいいから
取り入れたら人生が変わる。っていうことは
容易に想像がつくし、実際にそうなんだ。
情報発信が人生を変える。
このことに一人でも気づいてほしい。
そういう思いで情報発信をしている。
今回は
ビジネスでつながる世界史(コショーと紅茶と砂糖と奴隷貿易)
ということで話しました。